DOMAINE DE LA ROMANEE CONTI ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ ロマネ・コンティの名は、ワインを知らぬ人さえ知っている。 その内容は知らずとも、その生産者ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティは、 DRC などと親しげに呼ばれる。 この不思議なワイン、ロマネ・コンティの名声なくして、 ヴォーヌ・ロマネの名声はなく、ロマネ・コンティの理解なくして、 ヴォーヌ・ロマネの理解はない。 <ワイナート誌41号より抜粋> このワインと肩を並べられるのは、 ドメーヌ・ルロワやほんの一握りの他のドメーヌのワインだけ。 当ドメーヌの各ワインはそれぞれ多様性に富むが、 秀年作のものにはどれも共通した特徴がある。 例えば この世のものとも思えぬ至上の 、東洋風のスパイスを思わせるアロマ、 花の香り、こってりした甘み、熟して甘美な果実味、トリュフの香り、 途方にくれんばかりの濃度、広大無辺な風味、精妙な余韻、10~15年におよぶ長熟性。 一言でいえば 『拍手喝采鳴りやまぬ』 といったワインである。 とはいえこのドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティのワイン、生産量はひどく限られている。 年間の平均生産量は、 ロマネ・コンティ | 6,500~7,500本(1.75ha) | ラ・ターシュ | 13,000~25,000本(5.8ha) | リシュブール | 13,500~14,500本(3.5ha) | グラン・エシェゾー | 13,500~14,500本(3.4ha) | エシェゾー | 19,000~20,000本(4.6ha) | ロマネ・サン・ヴィヴァン | 21,000~23,000本(5.3ha) | モンラッシェ | 2,700本(0.7ha) | といったぐあい。 なお、ネゴシアン向けのバタール・モンラッシェと ヴォーヌ・ロマネを少量生産するとのこと。 このドメーヌのワインはしばしば、 世界で最も高価 と評される。 それはたしかに事実に違いないが、 ここ10年の品質が際立っている のも事実なのだ。 ロマネ・コンティのワインは長熟かどうかは推測に属すとはいえ、 明らかに長命を狙ったつくり方である。 少なくとも、ここの1978、79、80、83、85、86、87、88年産のようなワインは、 単に10~15年の寿命があるというにとどまらず、その間、瓶のなかで 熟成し続けていると言える。 <ロバート・パーカー著 ブルゴーニュ より抜粋> <参考文献:ワイナート誌41号> |